世界観について
人類は6万年前に創造神ラウム様によって作られましたが、隕石は落下し、天変地異は起き、地球もそろそろ限界で6万年の時を生きてきた人類の最後は近づいているという世界からTAOの物語は始まります。
全ての生き物は死んだ後に魂となって輪廻し、一度死んでもまた生まれ変わってくるという設定です。なのでゲームオーバーになる(死んでしまう)と再度人間として生まれてくるところから始まります。
徳を積まないと次生まれたときは豚などになってしまう(食べられてしまう)ので徳を積みましょうという世界観です。
ストーリーの大まかな流れ
隕石の落ちてきた街『アンゴルモア』で生まれた主人公は、ひょんなことから魔物に奪われた経典を取り戻す旅に出ます。
経典を探す旅の中で三宝を集めれば世界は救われること、三宝を集めようとしている悪者がいることを突き止めます。
悪者のところへ単身乗り込み、三宝を手にして世界を救済したところでエンディングを迎えます。
エンディングについて
おそらくエンディングがTAOでいちばん有名なシーンなので補足しておきます。
ラウム様が6万年前に人類を創造したことは最初に説明しましたが、人類は創造されたときから輪廻という籠の中でぐるぐる廻り続ける苦しみを味わうことになりました。一度死んでも籠の中にいることは変わりないので、籠の外は極楽浄土なのに極楽浄土に行くことができません。
しかし、TAOの主人公が三宝を手にして得道の儀礼を行ったことにより、この輪廻の楔から解放され(籠の扉が開く)てラウム様の元へ6万年の時を経て帰ることができたというのがTAOのエンディングです。
最後に童謡の『かごめかごめ』が流れますが、これは輪廻という籠の中にいる生き物の魂を鳥になぞらえているからです。
ちなみにかごめかごめの歌詞中には鶴と亀がすべったとありますが、TAOの中では鶴は北極、亀は南極を表し、北極と南極が滑って地軸が傾き人類最後の時が来ることを指し示しています。
TAOはとある宗教の世界観をモチーフにしており、多分検索するとすぐに出てきますがそちらを読んでもらうとさらに分かりやすいかもしれません。
今では信じられませんが、発売当時は1999年になったら人類が滅亡してしまうというノストラダムスの大予言が割と信じられていた頃であり、TAOのようなゲームが出てきたのもそのような世相を映したものではないかと思います。