ヴァルキリープロファイルTAS解説

【ニコニコ動画】PS ヴァルキリープロファイル WIP1
【ニコニコ動画】PS ヴァルキリープロファイル WIP2

新しいエミュレーターでの試しプレイらしく、ディスク交換が機能せずにまだ製作途中のようですが、VP1のTASが上がっていました。
私のRTAを参考に作られたようなので、簡単に解説、ついでにこうやったほうがさらに早いよというのを書いておこうと思います。

実機プレイのほうがTASより早い現象について

動画にストップウォッチを付けていないみたいなのでメニュー画面を開いた時のプレイ時間でしか分からないのですが、最後にメニューを開いた箇所(レザード・ヴァレスの塔)でのプレイ時間が、私のプレイでは「0:47:03」、TASのプレイでは「0:47:47」となっています。
これは、TASが遅いわけではなく、私が改造した本体を使ってプレイしているわけでもありません。PS1ゲームにおいては、プレイする際に使う機種が物凄く重要だからです。

毎回機種差を説明するときに使わせてもらっている動画ですが、これを見てもらえば分かる通り、最初の3分ですらプレイする機種によって物凄く差があります。
今回の件だと、私のプレイしているハードがPS2の型番SCPH-90000と最速環境のものなのに対し、TASだと型番は分かりませんがPS1準拠のものみたいなので、その機種差だけでこれほどの差が付いています。実際は、TASのほうが操作も何もかも早いわけですから、1分以上の差があると考えてもらっていいでしょう。

OP終了まで

OP終了までを解説します。

レッサー・ハルピュイア戦

レッサー・ハルピュイアは、サンダーストラックと通常攻撃を放ってきますが、通常攻撃のほうがモーションが早く、さらに攻撃をガードするとやられモーションがなくなるため最速です。今回のTASでは、その最速でプレイされています。
ただ、レッサー・ハルピュイア戦は稀にこちらが先制出来ます。先制だけで数秒は早くなるので、これは先制までフレーム調整して粘って欲しいところでした(数秒粘って出なかった、とかなら今のままで良いと思います)。

アリューゼ操作1回目

アリューゼ操作の1回目は暗転時に右を押しておくことによって暗転中ながら動けるのですが、それがなされていませんでした。
ただ、2回目の操作時は正しく動かしているみたいなので、1回目の暗転操作はPS2高速ロード環境においてのみ出来るものなのかもしれません。

グール戦

グール戦も、数百回プレイして一度しか見たことがないのですが先制出来ます。
数百回で初めてなのでさすがにTASでもメモリの中を覗ける人レベルじゃないと無理だとしてこれは置いておいて、戦闘時の調整はこれは完璧です。
全て一番距離が短いレナスに受けさせ、かつ最後のターンはレナスとアリューゼだけでとどめを刺すというのが理想です。私の場合は武器信頼度が乱れてダメージが低くなるのが怖いため、RTA中ではフレイでとどめを刺していました。

アルトリア山岳遺跡

アルトリア山岳遺跡は、アクション操作は一部を除きほぼ完璧です。
エレメント・セプター取得後の戻り方や、ボス撃破後の高所落下時の対応は素晴らしく、もしかするとRTAでも応用できるかもしれません。

一部遅くなっているだろうなぁというのを列挙しときます。

メニュー操作

メニュー操作ですが、レナスの指輪はここで外してはいけません。
ここで外すと、上を一回余分に押す手間が生じます。多分TASだとその操作は1フレか2フレなのでしょうが、そのフレームすら惜しむならこれはChapter1開始時に指輪を外せば上を押さずにそのままスタートボタンでChapterを飛ばせるので、微妙に1,2フレ分お得でした。

晶石ジャンプ

全体的に言えるのですが、平らなところで晶石の上に乗ってジャンプしていくようなところでは、「小ジャンプ→着地前に即座に下に晶石を放つ→晶石に乗って即座にジャンプする」という操作が最速です。実機プレイでも乗ってからあまり早く操作しすぎるとうまくジャンプ出来ないということがあったので、その対策にやっていないのだったらごめんなさい。

マップ移動直前スライディング

上か下ボタンでマップ移動をする直前にスライディングをし、すぐさまマップ移動をすることでスライディングの初速度の速さ分だけ早くなるというテクニックがあります。
これは私のアクションが下手すぎて実行できないだけだったのですが、TASならやったほうがいいでしょう。というか私以外のVP1RTAプレイヤー(サボてん氏やJosh氏など)は当たり前のように行っている操作です。

あとはレザード・ヴァレスの塔突入まで特に問題はありません。

レザード・ヴァレスの塔

レザード・ヴァレスの塔は、一箇所を除き完璧ですが、その一箇所が致命的です。

猛禽の爪を入手していない

RTAでは実行できないくらい成功率が低い戦略なのですが、ロレンタ加入、キュリオ生成、キュリオ装備をカットし、ブラッド・サッカー×3とエンカウントし、錬金術の書を使って猛禽の爪を2個入手し、それを原子配列変換してポイズン・クリスタルにするという方法があります。
これは、メニューを開いたり敵とエンカウントしているので遅く感じるかもしれませんが、レザード戦を1ターンで終えることが出来るようになるだけでなく他の多くのメニュー操作を省けるため、RTAの既存戦略より少なくとも10秒以上は短縮できる戦略です。

TASなら錬金術の書すらいらず、もしかするとブラッド・サッカー×2とエンカウントしてジェムを投げつけるだけで猛禽の爪を入手出来るかもしれません。もしそうなら、エレメント・セプターを回収する時間すらカットできるため、数十秒単位で早く出来るでしょう。

まとめ

とりあえずDisk1に関してはこんなところです。
晶石を足元に作って飛んで行くプレイは他のRTAプレイヤーでもやっている方は誰一人おらず、かつ凄く早そうなのでRTAで実用出来るならアクション操作が変わるかもしれません。
あとはアルトリア山岳遺跡やレザード・ヴァレスの塔で上に進んでいく箇所は、上へ歩く距離が短くなるよう扉の真ん中まで行ってから進むというのはすごく参考になりました。これは実機プレイでも毎回ロード時間が違うのは気づいていましたが、PS2の気まぐれくらいにしか思っていなかったので、原因を特定してくれるだけでとても参考になります。

全体的に辛口の意見になりましたが、RTAでも参考になる箇所がたくさん出てきたので、新エミュレーターの挙動さえ分かってDisk2も作ってくれたらRTAでもそれを参考に出来るので、是非とも応援していきたいと思います。

2015/03/06追記
RTA作成者様に指摘された点について
TASを制作された方に読まれたようです。Twitterのツイートを含めかなり厳しめのことを書いたので読まれたのかと思うと恐縮しています。
大体伝えたいことはここに書いたのですが、また作り直しとなると時間を使わせちゃって申し訳ないなぁという気も…。
VP1のTAは十数年がかりで戦略が研ぎ澄まされたものなので、TASだからといってあっと驚くようなプレイというのが難しいかもしれませんが、引き続き応援しています。

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