エルヴァンディアストーリー
エルヴァンディアストーリーをクリアしました。
巷ではクソゲーとして有名な本作ですが、一般的にクソゲー扱いされているアンサガ等も楽しめた私なら案外楽しくプレイ出来るのでないかということでやってみました。
とりあえずストーリー概要から。本作は3つのルートがありそれぞれ内容が違います。
どのシナリオにも大まかな流れは同じで、マグダフを倒すために神々の肉体の破片であるグラセウムを探し、その力を持ってしてマグダフを打倒するみたいな感じ。
・分岐前
エルヴァンディアの危機を救うため旅立つアシュレイ一行。
道中、崖の崩落により皇太子シャルルを含む多くの仲間を失う。
・光ルート
グラセウムの副作用により主人公の精神が崩壊。
最後は精神状態が赤子同然となり、ヒロインに看病されながら車椅子に乗って海岸を笑顔で見つめるシーンで終わり。
・闇ルート
グラセウムの副作用と極度のストレス(目の前で母を惨殺される)により発狂。
仲間を皆殺しにし、自身の育ての親や大賢者エルパランスまでを殺して世界を思いのままに。
・真ルート
グラセウムを集める内に、争いを起こした根源はマグダフではなく古の神々であることを突き止める。
マグダフ打倒後、光の神グウィン、闇の神ギアランを倒し、真の平和を手に入れて終わり。
光ルートも闇ルートも内容は結構酷いですが、真ルートでも崩落で多くの仲間を失っているわけですし、敵にも正義のために戦っていた敵はいたわけで、後味は悪いです。
ストーリーだけでもそれなりに酷いのですが、肝心の戦闘バランスやシステム、バグにも問題ありです。
まず、ストーリーの分岐ですが、第6章のマップクリアの際、強制出撃である3キャラがどれだけボスから離れているかによって分岐します。戦闘前にも戦闘後にも一切の前振りがないため、発売当時はランダム分岐じゃないかとまで言われていたみたいです。
戦闘バランスもすこぶる悪く、防御さえ上げていれば敵の攻撃はことごとくノーダメージにすることが出来、ダメージを全く受け付けず無双状態になりますが、かと言って油断しているとクリティカルが防御無視なので、今まで敵の攻撃をことごとくノーダメージで受けていたのにいきなり一撃で倒されることもしばしば。と言っても、自分と敵の射程が合っていれば毎回反撃してくれるので、クリティカルさえ来なければ適当にキャラを突っ込ませるだけで戦闘が終わってしまいます。また、一定以上の距離まで近づかないと敵が寄ってこない、または最初の位置から1マスも動かないため、これも戦闘を単調で容易なものにしていると言えます。
システム面に関しても酷く、会話イベント中の文字送りの際の効果音がとてもうるさく、肝心の会話の内容が頭に入ってこないことも。また、一度もリテイクしなかったかと思わせるほど声優の演技が荒い場所もありますが、声がついているならまだいい方で、それなりに重要なキャラで会話シーンもたくさんあるのに声をあてられていないキャラや、ボイスチェンジャーで変えられたような不自然な機械的な声になっているキャラもいます。
最後にバグに関してですが、2章開始直前からアイテムを無限増殖することが可能です。能力アップ系アイテムを含めどんなアイテムでも増殖させることが出来るので、良心の咎めさえなければいくらでもパワーアップし放題になってしまいます。私も3週目の真ルートプレイ時は使用しました。
正月に暇すぎたのでamazonで1280円で買ってしまい、放っておくのもあれだと思い、一通り遊んでみたのですが、さすがにまたやりたいと思える出来では無かったです。
今ならamazonで下がりに下がっていますので、エルヴァンディアゴーしたい人がいたらおすすめですが、楽しむものとして買ってはいけません。