リングフィットアドベンチャーのRTAのやり方
『リングフィットアドベンチャー』でGoogle検索したら「リングフィットアドベンチャー rta」とサジェストが出てきて笑ってしまったのでこの記事を書いています(ちなみにプレイヤー自体は存在します)。
ちなみにRTAとは”リアルタイムアタック”の略で、実時間でどれだけ早くゲームをクリアできるのかを競う遊び方です。
リングフィットアドベンチャーについて
(画像は Amazon.com より)
リングフィットアドベンチャー(RFAと略します)はNintendo Switchより発売されたエクササイズゲームです。輪っかになったリングコンとコントローラを組み合わせることで体の動きを認識し、様々なフィットネスをゲーム上で行うことができます。
記事執筆時点では品薄のようですが、そのうち改善されるはずなので欲しい方はプレ値を買わずに待ちましょう。
RTAについて
前述したとおりRFAは運動をするというゲームですが、戦略の違いによる短縮要素などもあることから海外においては大人気というほどではないものの複数のプレイヤーによるRTAが行われています。
上記リンク先がRTAの記録集です。
競うモードはアドベンチャーモードとなっており、Worldごとに記録が分けられています。
記事執筆時点では日本人走者はゼロのようなので、これから日本人走者が増えることを祈りつつ掲載の仕方も載せておきます。
RTAの掲載条件
まず記録を測る場所ですが、最初に全体マップで主人公を動かした瞬間からスタートし、最後の勝利のポーズを決めたところまでが計測区間となっています。
ちなみにRFAでは運動強度を1~30の値で設定できますが、カテゴリが1と30に分かれているので記録掲載のためには動画でどの設定にしているかを見せる必要があります。
また、インチキを防ぐために正しく運動して様子をカメラで見せる必要があります。
掲載されている動画を見ましたが、カメラは体とリングコンが映っていれば顔はカメラから外していても大丈夫のようです。
アクションは画面内の指示のもとに完璧に行うとルールに書かれているため、おそらくジョギングのシーンで走らずに手でリングコンを振っているだけだと申請が却下されます。
Time starts on the first movement on the map starting on the blank tile at the beginning of the world.
Time stops on the completion of the Victory Pose at the end of the chapter.
Video proof required.
Do not have to start from a new save file, any level allowed.
Show the intensity level used for the run immediately before or after the run is completed.
Actions are to be completed as the game intends. No doing actions such as wiggling the left joy con with your hand to simulate jogging, etc.
No using any exploits as a result of under calibration of the joy con/ring con.
Body camera showing each of the exercises is required for Intended categories. Make sure that each exercise can be clearly seen including ones that are done on the ground.
ルールの原文は上記のものです。
何でもありルールについて
こちらはメインカテゴリではないですが、何をしてもいいので最速でクリアを目指すもの”Not Intended”もあります。
最速の方の動画を見ると手で振動を加えて運動せずクリアしている様子が残されていますが、何でもありルールでも記録申請にカメラ映像は必須です。
やはり運動するのが面白いのか、プレイヤー人数はメインカテゴリよりも少ないです。
ちなみにセーブデータを削除して完全にまっさらな状態からWorld 1をクリアするまでを競うというカテゴリもあります。
発売から間もないのでRTAのルールも非常に流動的です。
100%RTAについて
WorldごとのRTAではなく、すべてのWorldの通しプレイ(100%)についても現在議論されているようです。
こちらについてはプレイヤーは誰一人いない状態ですが、もし現れたときのためにとプレイヤーの安全を考慮してルールをどうするかDiscordを使って話し合われています。
一定時間プレイしたら休憩を取り、さらに一日で進行できるWorldの数を制限する案が”サウスダコタ鉱山技術学校でコンピュータ・サイエンスを学んだ方”から現在出されています。
アドベンチャーモードのクリア時間は通常プレイで45時間(Twitterにはゲーム内時間28時間でのクリア報告有り)とも言われていますから、この時間をまともに走り切ろうとすると途中で倒れてしまってもおかしくありません。
RTA中に休憩時間をというのはゼルダBoTWの100%で考慮されたことがありますが、ゼルダと違ってこちらは身体に負担がかかるので切実な問題です。
休憩すると実時間でクリアするというRTAの定義から外れるのでは?と思ったりもしますが、海外におけるspeedrunと日本におけるRTAは同義語ではないのでspeedrunとしてならOKでしょう。
やる人がいるかどうかというのは別にしても100%のルールにある程度の制限は必要だろうと私も感じます。
追記(11/06)
SNS等でバズったようで多くの方がRFAのRTAについてつぶやかれていますが、尾ひれがついたものや誤解が多いので書き残しておきます。
まず、RFAのspeedrunコミュニティにいる人たちの多くはカジュアル層です。Discord上での主な話題は「仕事から帰ってきたらWorldひとつ進めよう」といったものや「ダイエットに成功した」といった他愛もないものです。プロテインなどを飲みながら本気で筋トレをしてタイムを詰めているのではないかと想像している方もいるかもしれませんが、ゲーム好きな普通の方が集まっている感じです。
そもそもRFAのRTAに手を出している人たちでゲームクリア達成者がまだいません。スキルツリーなどもあってレベルが上がるとより強いスキルが覚えられるゲームなのですが、それを吟味できるまでストーリーを進めている方があまりいないです。
また、一日にプレイできる時間に制限を掛ける案が出されていることは事実ですが、まだストーリーを終えている方がいないためか議論があまり進んでいません。
提出された案はPDFで、RFAのspeedrun.comのページにリンクされているDiscord招待リンクから見ることができます。具体的に言うと『#suggestions』チャンネルの2019/10/26の発言にPDFリンクが付与されているので興味がある方は原文を読んでみてください。
ちなみにRFAにはゲーム内時間(IGT)を正しく記録してくれるのでIGTで測ればいいと意見もありますが、RFAはワールド間の移動などのフィットネスに関係ない区間では一切タイムを計測しない仕様となっています。
フィットネスのシーンだけ本気で頑張ってそこが終わったらすぐに休憩し、休憩が終わってからまたフィットネスのシーンを頑張るという方法でIGTはいくらでも縮められます。そういうインチキを防ぐためには通しプレイしかないですが、ずっとプレイし続けられるゲームではないので休憩時間を一定時間設ける案が出されています。
さらに、45時間という時間がよく話題に上がりますが、これは毎日30分程度プレイしたら90日でクリアできるくらいのボリュームであるという記事を参考に私が書いた時間で、RTAでかかる時間が45時間というわけではありません。
正しく運動しているかどうかを見るために記録申請にカメラ映像が必須というのが一番面白がられているところかなと思いますが、これは”事実”です。ちゃんと運動せず何をやってもいいというカテゴリもあるのですが、こちらのカテゴリでも正しく運動していないかどうかを見るためかカメラ映像が必須になっています。
ちなみにRTAのルールとしてはまだ議論され始めている段階で、これから変わる可能性は十分あります。
これらは主にDiscordで話し合われているので、コミュニケーションは英語になりますが興味のある方は是非議論に参加してみてください。
※左のタブメニューの「Discord」よりRFAのspeedrunについて話し合うDiscordサーバーに飛べます。
まとめ
Twitterなどでも割とつぶやかれていますがやる人がなかなか現れてこないのがRFAのRTAです。
ゲームのキャプチャ環境が必要なのと同時にカメラも必要となので敷居が高いですが、誰かがやってくれたら私が見るので是非やってください。
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